
6−3.まとめ
現地調査の結果から、海岸施設へのアクセシビリティは、高齢者や移動障害者の利用を想定した整備や配慮がなされていない現状を把握することができた。その結果、高齢者や移動障害者が利用する際様々な不自由が生じ、行動範囲を限定してしまうばかりでなく活動意欲も失わせていると言える。今後、高齢化が進み、移動障害を持つ人が増加していくのは確実であり、より良い超高齢社会にするためにも、そのような人達の活動を支える整備をしていくことが必要である。
海岸施設へのアクセスの全部を直ちに整備することは困難であるため、まず以下の3点を整備することから始めるべきである。
?バス会社やタクシー会社にバリアフリー概念を浸透させる。
?海岸施設前にバス停留所や乗降車場所を整備する。
?自家用車等でのアクセスを可能にするために駐車場に障害者専用スペースを確保する。
このような最低限の整備を行い、最終的には海岸施設への移動の連続性を考慮し、バランス良く整備を行うことが重要である。
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